モーター(エンジン)について | ||||||||||||
モーター(エンジン)は排気量が約400CCで、2サイクル。自動車のようにセルモーターはなく、選手がロープを使ってエンジンをじかに回し始動する。 なぜ、"ヤマハ"とか"トーハツ"とかが作っていないのか?(うわさでは、韓国のモーターはトーハツ製とかいっているが見たことがないので真偽は定かでない。) レース場は全国で24ヶ所。1競走場が60〜70機くらいを所持しているようだが、全体にすると1ヶ所で70としても全体では1,600機あまり。車のようにかっこいい、性能がいいといって爆発的に売れるものではなく、年間の消費量は決まっている。だから、いくつかのメーカーが競争していい物を作っても儲けがないことになる。だから、当初から作っているヤマトだけが作っているのではないだろうか? ちなみに、韓国で使われているモーターはトーハツ製と聞いている。 現在使われているモーターは「ヤマト300型」とよばれているが、この中にも標準型(302型)、消音型(301型)、電波障害型(304型)の3種類がある。301型は桐生、戸田、平和島、多摩川、蒲郡、徳山、福岡の7場、304型は唐津のみ、その他の16場は302型ということになる。 基本的にはどのモーターも同じだが、消音型はロワーと呼ばれている水の中につかる部分のなかにマフラーが入っているのだが、ここのつくりが違っている。電波障害型はまるっきり一緒で、電波障害を起こさないように点火プラグにつながれているハイテンションコードに抵抗が入っている。 モーター諸元 排気量 396.9 CC ボア×ストローク 66×58 mm 最大出力 23.5kw(32PS) 質量 41.5Kg マグネト トランジスタ式 どのようにしてモーターの性能を上げるか モーターの調子が悪いとき選手はどのようにして調子を上げるのだろうか?いろんな本を読むとこういうことらしい。 いかに良好な爆発を得るか、爆発して得られたエネルギーを回転に変えるか⇒抵抗を少な くする。・・・・・等を考える。つまり、 a. ピストンリングを変える。(ピストンリングが新しいと張力も強くシリンダー壁と摩擦を起こ す。しかしあまり古いとスカスカになりガスが逃げてしまう。ほどよいあたりのリングに変 える。) b.モーター本体の組み立てを変え(バラして、再度組みなおす)、滑らかにピストンが動くよ うにする。 c.ギヤケース(この中で90度回転の向きを変えている)の中のギヤのあたりを変える。 d.点火位置を変える。(最も爆発圧力を得られそうな点火タイミングに変える) e.ピストンにこびりついたかすをとる。 f.リードバルブ(ガソリンと空気をミックスしてシリンダーに送る境目のところにある)の隙間等 を調節する。 g.フロート(ガソリンは重力利用してガソリンタンクから送られているが、その調整を行うとこ ろ)の油面の高さを調節 等々モーターの調子によっていろいろと調整を行っている。 ●ピストンリングについて 競技情報で「リング交換」とか聞くが、リング(ピストンリング)とはどんな働きをしているのだろうか? ピストンリングには次のような機能(役割)がある。
昔のモーターいろいろ |
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